8.海外の雪氷対策

資料番号:8

国名:世界全般(各国論文)

文献名:海外の雪氷対策(第10回 PIARC国際冬期道路会議 報告書から〉

著者・発行者:PIARC 日本国内委員会

発行年度:1998年7月

内容・概要等:

1998年3月16~19日、スウェーデン国のルレオ市においてPIARC主催の第10回国際冬期道路会議が開催された。

PIARC(ピアック)は、Permanent International Association of Road Conngressの略称で、日本語では「常設国際道路会議」と訳されている。

道路協会の国際版として、世界各国の道路行政関係者の情報交換を促進する目的で、1909年に設立され、道路技術等の様々な問題を取り扱う、世界でも最も長い歴史を持つ国際機関である。

国際冬期道路会議(International Winter Road Conngress)は、PIARCの活動の一環として、積雪期の道路維持管理及び交通安全をテーマとした会議で、4年に1度PIARC世界大会の中間年に開催されている。

1997年11月27日には、スイス・ジュネーブにおいて、2002年の第11回PIARC国際冬期道路会議が日本(札幌)で開催されることが決定した。第11回にして、はじめて欧州を離れての開催である。

このような状況の中で、第10回会議で発表された論文(106編)には、冬期道路の政策、雪氷対策手法、都市部の冬期道路問題、情報システム、人・道路・車の相互作用等、雪氷対策に携わる技術者の共通課題が含まれている。

本資料は、会議全論文の要約について翻訳するとともに、関連資料をまとめたものである。

 

目次一覧:

PIARC国際道路会議の概要

topic 1A  冬期道路管理政策(戦略)
1-1 エストニアの道路の冬期維持管理における技術開発の効果(エストニア)
1-2 ラトビアの冬期道路管理(ラトヴィア)
1-3  企業の運営枠組み内における全国道路網の冬期道路運営業務の遂行(ハンガリー)
1-4 冬期サービスの道路基準(デンマーク)
1-5 冬期サービスに関するイタリア北部のCompartimenntiの経験(イタリア)
1-6 北アイルランドにおける経路の選定及び塩管理(英国)
1-7 冬期維持管理の最適化の方法(スウェーデン)
1-8 フランスにおける冬期サービスの全般的な政治的枠組み(フランス)
1-9 冬期サービス水準:算定及び試験の方法(フランス)
1-10 維持管理の研究-冬期維持管理おける改革の独特な手法(USA)
1-11 日本における冬期道路管理対策の概要(日本)
1-12 PIVHからDOVHへ(フランス)
1-13 山岳道路の冬期管理(イタリア)
1-14 道路の除雪費用の評価方法(日本)
1-15 道路における凍結防止塩の使用軽減が地下水の塩化物含有量に及ぼす影響(フィンランド)

topic 1B  冬期道路管理政策(組織)
1-16 冬期維持管理の概観:スペインにおける組織及び戦略( スペイン)
1-17 モスクワ地域の道路維持管理戦略開発事業(ロシア)
1-18 冬期の弾力的な業務時間(ノルウェー)
1-19 利用者の視点に立った冬期維持管理業務の管理(USA)
1-20 スウェーデンにおける道路維持管理の競争化による効率化(スウェーデン)
1-21 デンマークにおける冬期サービスの入札経験(デンマーク)
1-22 摩擦にもとづく除雪作業の品質保証評価制度(カナダ)
1-23 冬期道路維持管理-スウェーデンの一般的な事例(スウェーデン)
1-24 全国道路網における冬期サービス組織「冬期トラフィカビリティ計画」(フランス)
1-25 独立地域AOSTA VALLY冬期における公害道路維持管理の問題領域(イタリア)
1-26 ハンガリーにおけるすべり防止のための多目的車両及びそのアタッチメントの開発(ハンガリー)

topic 2  雪氷対策手法
2-1 冬期サービスのための職員研修:Salles研修センター(フランス)
2-2 官民パートナーシップのための協力モデル 概念的路面補修車(USA)
2-3 凍結防止およびそのほかの雪氷技術における連邦道路庁の関与(USA)
2-4 ケベック州における冬期維持管理を支える技術革新(カナダ)
2-5 スウェーデンにおける代替案としての凍結防止方法と凍結防止剤の試験及び評価(スウェーデン)
2-6 凍結防止剤散布システムの有効性及び経済性 (ドイツ)
2-7 Buthier高架橋 冬期の道路網維持管理に対する別の手法(イタリア)
2-8 スラッシュ除去施設(ノルウェー)
2-9 公道における吹きだまり処理の費用分析と優先順位決定の手法(カナダ)
2-10 道路上の許容可能な積雪量と新しい防雪柵建設(ロシア)
2-11 雪崩調査とモデル化:道路保護への応用(フランス)
2-12 地下水に対する凍結防止塩利用の危険評価(ドイツ)
2-13 凍結防止のための太陽エネルギー(スイス)
2-14 自然エネルギーを利用した道路融雪技術の開発(日本)
2-15 冬期の使用に備えた塩散布機の検定(フランス)
2-16 地ふぶき音波検知器(フランス)
2-17 植生を利用した防雪柵(フランス)
2-18 塩を使うか、使わないか、それが問題だ(フランス)
2-19 冬期におけるGreatSaintBernardトンネルの道路としての実用性(イタリア)
2-20 効率的な除雪作業のためのシステムと設備の開発(日本)
2-21 Launsanneバイパスに対する化学的凍結防止剤の自動散布のための定常プラント建設(スイス)
2-22 道路からの汚染物質の空気拡散を要請する要因(スウェーデン)
2-23 ドイツにおける研磨剤利用の新しい経験(ドイツ)
2-24 除雪機のカッチングエッジの現地比較(USA)
2-25 ミネソタ州における安全性向上と塩使用料削減のための橋梁自動凍結防止(USA)
2-26 Walloon地域の地下水に対する道路凍結防止財の影響(ベルギー)
2-27 塩化マグネシウム凍結防止剤と塩化カルシウム凍結防止剤の融氷量と氷への浸透に関する調査(USA)
2-28 凍結防止剤の芝生に対する影響(USA)
2-29 凍結防止のための実験的構造物(フィンランド)
2-30 職員研修-冬期業務(ノルウェー)
2-31 道路舗装上の積雪防止(フィンランド)
2-32 冬期の維持管理-除雪車とグレーダーのための新型カッチングエッジ(ノルウェー)
2-33 下部式除雪車制御のためのAIを使用した高性能システムの開発(USA)
2-34 主導的な州の計画□カッチングエッジ技術の先導(USA)
2-35 Aosta東有料道路のロードヒーティング (イタリア)
2-36 アスファルトコンクリートミックスのための凍結防止充填剤(ロシア)
2-37 すべての除雪車部材の概念、設計、及び製造(カナダ)

topic 3  都市部における冬期道路問題
3-1 スパイクタイヤと公衆衛生「道路粉塵計画」(ノルウェー)
3-2 スパイクタイヤ規制下の凍結路面上の冬期スリップ事故(日本)
3-3 高性能除雪設備(ドイツ)
3-4 街路の冬期維持管理(スロバキア)
3-5 リトアニアの街路の冬期維持管理上の問題点(リトアニア)
3-6 街路の特性に基づく冬期街路維持管理作業の見積( フィンランド)
3-7 スウェーデンにおける歩行者及び自転車の単独事故(スウェーデン)
3-8 自転車車線路面凍結防止のためのブラインの利用(デンマーク)
3-9 春先の街路粉塵削減法              フィンランド
3-10 スパイクタイヤ禁止後の路面における凍結防止剤の散布法  日本

topic 4  冬期道路管理のための維持管理情報システム
4-1 ニューラル・ネット・モデルを用いた直接的・間接的な路面のすべりやすさ予測法(日本)
4-2 雪氷操作のための可変すべり摩擦測定法(USA)
4-3 スウェーデンの冬期道路維持管理監視のための新型二軸軌道固定すべり摩擦試験器BV14の開発及び妥当性試験(スウェーデン)
4-4 欧州地域事業「VIKING」における冬期道路維持管理の改善(フィンランド)
4-5 英国の路面凍結点検出器の評価(英国)
4-6 路面状態監視のための放射分析システム(ロシア)
4-7 ポーランドにおける気象道路保全統合システム(ポーランド)
4-8 「気象ルート(METE OROUTES)」:利用者へのよりよいサービスのためのWalloon地区気象データ管理事業(ベルギー)
4-9 デンマークの冬期維持管理システム(デンマーク)
4-10 パルスドップラー雪崩レーダーによる冬期道路維持管理支援(オーストリア)
4-11 冬とMATHEUS:フィンランドの道路交通管理における開発及び経験(フィンランド)
4-12 冬期道路維持管理のための予測システム及び業務レベル調査(日本)
4-13 光ファイバーセンサーによる透明氷検知システム(日本)
4-14 チェコ共和国の冬期道路維持管理支援システム問題の解決(チェコ)
4-15 ビデオカメラにもとづく自動視程測定法(USA)
4-16 冬期維持管理システム(ノルウェー)
4-17 ミネソタ州における統合道路気象情報システム(USA)
4-18 橋梁自動凍結防止装置のエキスパートシステム管理(USA)
4-19 WELS気象予測システム             オーストリア
4-20 道路気象情報システム ネバダ州運輸局による高度道路情報システムの利用(USA)

topic 5  人、道路、車の相互関係
5-1 冬期道路における運転者の行動:運転シミュレータの検討(スウェーデン)
5-2 冬期における高速道路交通運用(日本)
5-3 ノルウェーの道路利用者情報システム(ノルウェー)
5-4 積雪がパラペットの有効性に及ぼす影響の実験強化(カナダ)
5-5 冬期における道路の実用性(フランス)
5-6 VTIの屋内平坦試験台試験施設及び可動タイヤ試験車両による乗用車及び重車両の冬期タイヤ機能試験を体験して(スウェーデン)
5-7  冬期道路維持管理のためのITS技術 北海道開発局のITS/WIN調査計画(日本)
5-8 レーザー光線可視システム(日本
5-9 デンマークにおける人、道路及び車両の相互作用(デンマーク)
5-10 フィンランドにおける道路及び気象の条件が3車線の地方幹線道路の交通量に及ぼす影響(フィンランド)
5-11 冬期の道路への塩散布がもたらす環境への二次的影響(スウェーデン)
5-12 3回にわたる冬期事故統計の分析(スウェーデン)
5-13 さなざまな地区における交通事故発生率と舗装面の状態との関係(ロシア)

参考資料
ルレオ会議に関するアンケート結果
-文献による-海外雪氷対策
(財)高速道路技術センター 山下理事長資料
JHの雪氷対策課題と第10回PIARC国際道路会議資料
JH雪氷対策パンフレット
関係委員会名簿
日本大会までの準備スケジュール
会議報告他